MALVIRA’ / マルヴィラ - LEGAMERIA

MALVIRA’ / マルヴィラ

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幸運を引き寄せるワイン

なんだか最近、ついてない。そんな時に思い出してほしいのが「マルヴィラ」のワインだ。

「マルヴィラ」は、イタリア・ピエモンテの方言のマル(悪い)とヴィラ(向き)、つまり「悪い方に向かう」という意味。なんだかさらに運気が落ちそうで心配になるが、ラベルをよくよく見てほしい。天使と悪魔が車輪を回し、悪運をくるりと好転させている。しかも車輪のモチーフは、かつて土地を所有していたロエロ伯爵家の家紋で、「愛と幸運のシンボル」だというから、これはもう運気を上げる開運ラベル。マルヴィラを開ければきっと、すべてがうまくいく。

地道な畑仕事が生み出すエレガンス

天使と悪魔のように、相反する要素を併せ持つ。それが、マルヴィラのキーワードかもしれない。二代目当主ロベルトの手は、どっしり武骨であたたかい。力強く、誠実な農夫の手だ。だが、彼が手掛けるワインはすべて、優雅なエレガンスに満ちている。

バローロやバルバレスコでもおなじみのネッビオーロはイタリアで最も高貴なぶどうと言われるが、造りによっては固いワインになりがちだ。でもマルヴィラのネッビオーロは、華やかな香りとしなやかなテクスチャー。ロエロという産地のテロワール由来のしっとりと上品な旨味。それでいて、どこか人懐こい味わいはロベルトの人柄によるのかもしれない。

世界のフーディーズを惹きつける美食とワイン

なだらかな斜面に広がる端正なぶどう畑「トリニタ」に囲まれたワイナリーには、優雅なオーベルジュ(宿泊もできるレストラン)Villa Tiboldiも併設。世界遺産にも登録されたロエロの息をのむような景観を一望する洗練された空間で、夢のような時間を過ごすことができる。あのビル・ゲイツ氏も3か月滞在したというから、本当の豊かさを知る人に選ばれる場所だ。ピエモンテの伝統に基づいたミシュラン星付き店出身シェフによるクリエイティブな料理にも定評があり、食通を唸らせる。秋にはワイナリー敷地内で収穫された白トリュフをふんだんに使ったお料理も(ゴクリ…)。そんな食卓を彩るのはもちろん、マルヴィラのワインだ。もしかしたら、レストラン秘蔵のバックヴィンテージにも出会えるかも?

土地の伝統を尊重しながら、新時代への対応も

ワインの味わいを特徴づけるのは、造られた土地と造り手による。マルヴィラのワインの味わいもまた、ロエロのテロワールと、ロベルトの気さくな人柄の賜物だ。

バローロはイタリアワインの「王」、バルバレスコは「女王」と称されることがある。同じピエモンテにある銘醸地ロエロは、きっと「ワインの王子さま」。育ちがよく、端正で高貴、血筋の良さと屈託のなさを併せ持つキャラは、造り手の姿にも重なる。

王子というには少々年を重ねているが、ロベルトの暖かく包み込むような笑顔、茶目っ気あふれる目くばせや、長年の経験に基づいた話力は、会う人すべてを魅了する。一方で、すべての土壌を知り尽くしているからこそ、的確な選択ができる理系脳の持ち主でもある。

どんなについてないことがあっても、マルヴィラのワインを飲めばすべてチャラ。それはエチケットの力だけでなく、ロベルトの明るくポジティブな生き方がワインに込められているからかもしれない。

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